ファイナンシャルプランナー佐藤美樹の「子どもと一緒に複利について考えてみる」

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2023年2月23日
読了時間: 3分

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まずは私たち大人がこれらのテーマに向き合い、子ども達に伝えていけるといいですよね！

毎月、3週目は子どもと一緒に取り組む金銭教育をテーマに、佐藤美樹先生からお話をお伺いします。佐藤先生には、2000人のマネー相談に乗ってきた経験を生かして、子どもに対してどのような金銭教育を実施すると良いかという視点に立って情報提供いただきます！

　　　ファイナンシャルプランナーの佐藤美樹による

2月のテーマ「子どもと一緒に複利について考えてみる」

【子どもと一緒に複利について考えてみる】

第３回目はお金の貯め方・殖やし方についてでしたが、今回は殖やす前に知っておくべき複利について考えていきましょう。

2022年の4月から、高校3年生の家庭科の授業で金融教育がスタートしました。成人年齢の引き下げにより、金融商品等の契約ができる年齢も引き下がったことが背景にあります。

ただ、実際に現場の家庭科の先生方にお話を伺ってみると、子どもたちがお金を殖やすということに対してピンときていない…こんな課題があるそうです。それもそのはずです。金利が高かった時代を少しでも知っている世代の方々からすると、長期の低金利が続いている状態に、何かしないと…！！という危機感を覚えるのですが、銀行に入れてもお金が殖えないまま過ごしている子どもたちは殖やすことができるなんてことを知らないのです。

なので、私は投資を学ぶ前に一番大切なのは“複利”の効果について子どもに説明できるようになっておくことが大切ですとお伝えしています。雪だるまを作ることを想像してみてください。はじめは小さな雪玉が、どんどん大きく膨らんでいきますよね？雪に面する範囲が広がれば広がるほど膨らんでいきます。

これをお金に置き換えると、貯金を殖やすことにもつながれば、借金を殖やすことにもつながります。まずは複利と単利の違いについて、親がしっかり理解しておくと、何のために投資をするという選択肢があるのかも理解しやすくなります。そして、お金だけじゃなく、経験も複利の効果で将来何倍にもなるということ。経験が大きくなって初めて大きなお金も扱えるようになると感じています。