声かけ博士足立啓美(あだちひろみ)の「レジリエンス」
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- 2023年1月20日
- 読了時間: 3分

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”世界で活躍できる幸せな子ども”を育てる!」をテーマに、バイリンガル教育、非認知スキル、金銭教育…と毎週
テーマごとに配信しております。どのテーマも、世界で幸せに生き抜くためには、必要な力だと考えています。
まずは私たち大人がこれらのテーマに向き合い、子ども達に伝えていけるといいですよね!
メルマガ第2週目は、「非認知スキル」をテーマに、研究や実践のコツをお伝えしております。 先月は、「非認知スキルと経済学」をお伝えしました。今回のテーマは【レジリエンス】です。今、世界的に「予防教育」としてレジリエンスが注目されています。今日は、レジリエンスを含む、全ての非認知スキルのベースになる力の育み方についてお伝えします。
1月のテーマ【レジリエンス】
【レジリエンスが子どもの心を守る!】
非認知スキル(非認知能力)の重要性は様々なメディアでも取り上げられていますね。
では、具体的にどのような力を指すのか見てみましょう。
ロンドン大学のGutman and Schoon (2013)は、非認知スキルの種類として、
1. 自己認識(自信・やり抜く力)
2. 意欲
3. 粘り強さ
4. 自制心
5. 自分の状況を把握できるメタ認知力
6. 社会性
7. レジリエンスと対応能力
8. 創造性
これら8種類を挙げています。どれも大切な力ですが、今日はレジリエンスについてお伝えします。
逆境や困難に遭ったときに、そこから立ち直る力を「レジリエンス」といいます。現在、レジリエンスについては世界中で研究が進められており、私も2013年からレジリエンス教育の実践と研究に携わっています。多くの研究から、この力を幼少期に育てることで、心の健康、対人関係、学業に良い影響があることがわかっています。
逆境や困難に負けないと聞くと、「どんな困難も跳ね返す強い心」、「ストレスに動じない強さ」であると思われる方が多いと思いますが、実はそうではありません。そういった強い心を持っている人もいますが、多くの人は、大変なことがあると落ちこんだり、やる気をなくしたりします。しかし、人は、辛い逆境や困難に落ちこんでも、その辛さに耐える力、そこから回復する力を持っています。その力を「レジリエンス」と言います。

レジリエンスを育てていく上で重要になるのが、「自分の感情と上手に付き合う力」を育てることです。特に、不快な感情を持ちながらその感情に耐えて対処できる力を身につけていくことは、レジリエンスだけではなく、全ての非認知スキルの土台となります。まずは、日常生活の中でどのような気持ちを感じているのかを気にかけてみていきましょう。小さな子供は言語化が難しいため、「モヤモヤするね」とか、「イライラしているかな」などというわかりやすい言葉を日常生活の中でどんどん使ってみてくださいね。
(出典:「きみのこころをつよくするえほん」足立啓美)

担当講師 足立 啓美(あだち ひろみ)
東京サドベリースクール設立に関わり、スタッフを務めるなど国内外の教育機関で10年間の学校運営と生徒指導を経て現職。強みや才能は、どのような関わりと環境から引き出されるのかを研究。 現在は、ポジティブ心理学をベースとした教育プログラム開発、小学校〜高校、適応指導教室など様々な教育現場で、レジリエンス教育の講師として活躍中。子ども達の学びを支援する大人の講座(PTA研修、教員研修、企業研修)の講師を務め、子ども達のウェルビーイングを包括的にサポート。ポジティブ心理学コーチとして個々のサポートも行っている。
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