声かけ博士足立啓美(あだちひろみ)の「子どもの自立を育てる養育態度」
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- 2023年8月31日
- 読了時間: 6分
更新日:2023年10月6日

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まずは私たち大人がこれらのテーマに向き合い、子ども達に伝えていけるといいですよね!
10月のテーマ
「子どもの自立を育てる養育態度」
みなさん、こんにちは!
ココロプラスアカデミー代表・日本ポジティブ教育協会代表理事
世界基準の科学的育児を家庭で実践!
親子で心を強くする「声かけ博士」の足立啓美(あだちひろみ)です。
毎月、非認知スキルをテーマに、 世界中の研究から得た知見や実践のコツをお伝えしております。
子育てに関する情報が溢れる中、時にどっちが正しいの?と感じるような正反対のことを見ることもありますよね。

例えば、子どもの気持ちをしっかりと理解して、子どもに関わることの大切さについて聞くことがありますよね。
一方で、あまりに過保護になりすぎると弊害があるということも…漠然としすぎていて、どこまでが子どもの手助けをしていることで、どこからが過保護なのか悩んでしまいますね。
まず、過保護な養育態度として昨今注目されている 「ヘリコプターペアレント」について考えてみましょう。
以下のチェックリストを見てどれくらい当てはまるかみてみましょう。
1. 子どもに意見を聞かず、子どもに関する決断をする。そして、私が反対だと思う決断は積極的に支援しない
2. 子どもが自分でできることも私が管理している(着替えや学校の準備など)
3. 子どもに困った出来事を報告されると、つい大袈裟に反応する
4. 子ども達よりも私の方が学校の宿題や活動に時間とエネルギーをかけている
5. 子どもが困ったことがあった時に「助けよう」と思い、私が問題を解決しようとする
6. 子どもが良くない選択をした時に自分自身を責める
7. 子どものために問題を解決できたときに私はいい親だと思う
8. 子どもが難しい挑戦をするときにあまり応援はしない
9. 子どもを困難や失敗から守るのが私の役目だと思っている
10. 私は、子どもの困難な状況をなんとか修正しようとする
たくさん丸がつくと、ヘリコプターペアレントの傾向が高いということです。
誰もがこのような行動を取ることはありますし、ここでは自分の傾向を知ることが目的です。なので、傾向が高いからといって落ち込む必要はありませんよ。(しかも、子育てスタイルは、子どもの年齢に応じても変化していきますよね)
では、なぜ、過保護な関わりはNGなのか? ある研究では、過保護な親に育てられた子どもが大学生になった時、抑うつの程度が高かったり、人生満足度が低いこと、成績の低下などに影響があることがわかっています。 幸せな人生を歩んでほしいと願って子どもに関わるのに、これでは逆効果ですね。
へリコプターペアレントの反対である子育てスタイルは、子どもに関与しないこと…ではなく、子どもの自律・自立を支援する「自律支援型養育スタイル」です。

自律支援型養育スタイルは、子ども達が自分の興味に沿って探究するときに、親の思いを押し付けるのではなく、意味ある選択肢と有益なフィードバックを与えていきます。そのため、子どもの基本的な心理的ニーズが満たされるということがわかっているのです。
自律支援型養育スタイルを実践するには、以下のような関わりが大事です。 ・子どもに選択肢を与える ・子どもの問題を代わりに解決するのではなく、子どもにどうなったら良いかを聞く ・自然の結果を奪わない(例:コートを忘れたら寒かった!など)
更なる具体的な方法については、今後のメルマガや講座などでもご紹介していきますね!
自分は過保護すぎるのかも…と心配になっても大丈夫! 自分の傾向を知ることは、より良い関わりに変えていける第一歩です。
ココロプラスアカデミーは一般社団法人日本ポジティブ教育協会から生まれたオンラインスクールです。
本オンラインスクールでは、 ✔️心理学に基づいた子どもの心の育て方、強みの育て方を学べる! ✔️科学的知見に基づいた知識を学び、世界基準の子育て方法にアップデート! ✔️「非認知スキル」の育て方を詳しく学び、家庭で実践できる!
そして世界に羽ばたく子ども達を育てていきます。
参考論文 Melanie Booth-Butterfield & Keith Weber (2014) Investigating Helicopter Parenting, Family Environments, and Relational Outcomes for Millennials, Communication Studies, 65:4, 407-425
Wei S, Teo T, Malpique A and Lausen A (2022) Parental Autonomy Support, Parental Psychological Control and Chinese University Students’ Behavior Regulation: The Mediating Role of Basic Psychological Needs. Front. Psychol. 12:735570.
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担当講師 足立 啓美(あだち ひろみ)
東京サドベリースクール設立に関わり、スタッフを務めるなど国内外の教育機関で10年間の学校運営と生徒指導を経て現職。強みや才能は、どのような関わりと環境から引き出されるのかを研究。 現在は、ポジティブ心理学をベースとした教育プログラム開発、小学校〜高校、適応指導教室など様々な教育現場で、レジリエンス教育の講師として活躍中。子ども達の学びを支援する大人の講座(PTA研修、教員研修、企業研修)の講師を務め、子ども達のウェルビーイングを包括的にサポート。ポジティブ心理学コーチとして個々のサポートも行っている。
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