声かけ博士足立啓美(あだちひろみ)の「親の養育態度とレジリエンスの関係」
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- 2023年2月19日
- 読了時間: 3分

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まずは私たち大人がこれらのテーマに向き合い、子ども達に伝えていけるといいですよね!
メルマガ第2週目は、「非認知スキル」をテーマに、研究や実践のコツをお伝えしております。 先月は、「レジリエンス」をお伝えしました。今回のテーマは【親の養育態度とレジリエンスの関係】です。今、世界的に「予防教育」としてレジリエンスが注目されています。今日は、レジリエンスを含む、全ての非認知スキルのベースになる力の育み方についてお伝えします。
2月のテーマ【親の養育態度とレジリエンスの関係】
親の養育態度についての研究はたくさんされていますが、よく認知されているのが1981年にBaumrind博士が発表した、「統制と応答性」の二つの軸を中心にした4つのタイプです。
応答性とは、子どもの気持ちに寄り添っていくことです。 一方で、統制とは規則や約束を守ることを支援することで、しつけに近い概念です。
応答性が高い✖️統制が高い=権威的(authoritative)スタイル 応答性が高い✖️ 統制が低い=許容的(permissive)スタイル 応答性が低い✖️統制が高い=権威主義的(authoritarian)スタイル 3つの養育スタイルを提唱しました。
これに加えて, 応答性が低い✖️統制も低い=無関心(indifferent-uninvolved)スタイル も後に提示されたのです。
何でも子どものいうことを聞いて許してしまうタイプ(統制が低い)や、逆に子どもの意見を聞かずに厳しいルールで縛り付ける(統制が高すぎる)ような親の養育態度は,子どもの内在化型問題・外在化的問題に関連することが報告されているのです。 子どもの成長に一番良いのは、どちらもバランス良くあるという姿勢です。

もちろん、親の養育態度は、子ども成長に伴い、変化していきます。 そうした変化がある中でも、特に気持ちに寄り添った受容的な姿勢や、積極的に交流を行う姿勢はレジリエンスを育むことにつながると報告がされています。 逆境や困難を乗り越える力を育てる基礎となるのは、親からのあたたかい気持ちの受け止めであるということですね!

担当講師 足立 啓美(あだち ひろみ)
東京サドベリースクール設立に関わり、スタッフを務めるなど国内外の教育機関で10年間の学校運営と生徒指導を経て現職。強みや才能は、どのような関わりと環境から引き出されるのかを研究。 現在は、ポジティブ心理学をベースとした教育プログラム開発、小学校〜高校、適応指導教室など様々な教育現場で、レジリエンス教育の講師として活躍中。子ども達の学びを支援する大人の講座(PTA研修、教員研修、企業研修)の講師を務め、子ども達のウェルビーイングを包括的にサポート。ポジティブ心理学コーチとして個々のサポートも行っている。
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